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こんにちは!リアル物理療法マガジン ライターのハナウエです。
前回の寒冷療法の記事は、もう読みましたか?まだの方は是非そちらを御覧ください!
■ライブ配信やります!
ついに!あの大野さんとコラボ企画がスタート!!!
今回の記事のわからないことは、ガンガンご質問ください!
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※不正なリクエストと出ますが、普通にサイトに移動します(汗)
■冷却素材が変われば効果も変わってくるかも?
前回、様々な冷却グッズをご紹介しました。
近年、新たに冷却方法がどんどん出てきており、実験が進めばアイシングの考え方も変わってくるかもしれません。
例えばこのような商品。
どうですか?
NASAという言葉を使えば、何でも凄い!と思ってしまいますよねw
PCMとは保冷剤・蓄熱材のことです。
PCM(Phase Changed Material)・・・保冷剤・蓄熱剤のこと。
物質は、相変化する(例えば固体から液体になる融点)時に、分子間結合を緩めるために熱エネルギーを必要とします。そして、相変化している時は、その物質の温度は上昇しません。(熱エネルギーが、物質の温度上昇ではなく、相変化のみに消費される)
この理屈を利用しているのが、保冷剤、蓄熱剤です。例えば、融点0℃の保冷剤を凍結させて使用すれば、外部から流入してくる熱エネルギーを相変化しながら吸収してくれます。その時、保冷剤の温度は融点である0℃で一定になるので、ボックス内部温度は5℃付近に維持されます。蓄熱剤の場合は、保冷剤の逆の動きになります。
参照:リンク
上記商品は22度で溶けるタイプの素材でできているPCMとなります。このPCMは商品によって融点が異なり、14度程度で融解するものもあります。
例えばこのような商品。
なぜ14℃なのでしょうか?
冷覚や温覚が最もよく働くのは、16℃〜40℃前後の温度帯です。この温度帯よりも温度が低くなったり高くなったりすると、痛覚のほうが反応して痛いと感じます。これは、痛覚が脊髄反射に直結しているためです。冷たすぎる物や熱すぎる物に触れた時、凍傷や熱傷から身を守るための巧妙な仕組みといえるでしょう。
参考:https://www.kango-roo.com/learning/6622/
おおよそ、16℃以下になると、痛覚が反応してしまいます。そのため、冷やしすぎても痛身が出てしまうため、そのギリギリの温度設定にしていると思われます。(PCMを直接当てるのではなく、布を介して当てることが多いため、少し低めに設定していると思われます。)
保冷剤などを利用する際は、物によって温度設定を変えます。
例えばこんな感じで↓
画像:http://www.alps-dryice.com/icepack/
保冷剤は、保冷する商品により、融点が異なる設定が可能です。
画像:http://www.alps-dryice.com/icepack/
保冷剤により、このような形で温度によって色が異なるようです。例えば、アウトドアメーカーでおなじみのロゴスさんはこのような色ですね。
ただ、一気に-16℃まで下がるもので、皮膚に当ててしまうとあっという間に凍傷になってしまいそうです…当てる時間にもよると思いますが、長時間は当てられそうにありません。
ということで、PCMの温度設定を15℃付近に設定した商品で、安全に体を冷やすための商品が出ているということです。
このようなベストなどがそうですね。
長時間、アイシングを安全に行いたいときには、このような素材を使うのも、面白いかもしれませんね。
このようなPCMを活用した研究も行われているようです↓
ザックリ言うと、良くなったり、ならなかったり…(ラジバンダリ…)だそうです。興味がある方は和訳して読んでみてください!
というわけで、ある一定の温度で長時間冷却を行う際には、このような温度設定がされているPCM素材を使用することで、何かしらの影響(良くも悪くも)は出るかと思います。
しかし、これにはまだまだ検証、研究が必要な段階なので、皆さんも安全管理をしっかりと行った上で使用してみるのも良いのではないでしょうか?
■本題に入ります。
さ、前回に引き続き寒冷療法です。
1.本当に急性外傷に役立つのか?
2.慢性症状ではどのような効果を狙っているのか?
3.疼痛軽減のメカニズムは?
4.腫脹軽減は本当に出来ているのか?
5.アイシングは結局いるのか?いらないのか?
この当たりを再度確認して頂き、
★前半
1.生体変化・反応
2.禁忌
3.アイシング不要論に対する考察
こちらについては前回の記事
こちらを参照ください。
今回は↓
★後半
4.種類と方法
5.現場での実際
6.アイシング不要論に対する考察②
※書いていたら思いの外ボリュームが増えてしまったので…長くても読みづらいので2回に分けて公開します。
この内容でお送りいたします!
■この記事を読むべき人
✔なんとなくでアイシングを行っている
✔生体反応などは考えたこともない
✔アイシングは効果がないからやらないと決めつけている
✔より効果を高める方法を知りたい
✔痛みを抑える効果以外は考えたこともない
こんな方は、是非この記事を読んでみてください!
さぁ!しっかりと学びましょう!
■用語解説とプチ知識
本題に入る前に、ちょっと補足をします。
これがわからないと先へ進みませんので…
■物質の三態
氷は固体ですよね?
水は液体ですよね?
水蒸気は気体ですよね?
水は固体、液体、気体に変化します。これを物質の三態といいます。
標準気圧(1気圧)では、温度が0 〜100℃(水の沸点は厳密には99.974℃ですが本稿においては100℃とします) のときは液体です。
0℃以下になると氷という固体になります。
反対に100℃で水蒸気という気体になります。
固体、液体、気体の3 つの状態は、物質を構成している粒子間に働く引力の大きさと、粒子の熱運動量の大きさの大小によって決まります。
氷は、水分子同士の結びつきが強く動きません。
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