日本一働きやすい組織の作り方#1【全2回】

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第1弾【全2回】日本一働きやすい整体院と評され、その手腕が注目されるEMPOWERMENT株式会社平川憲秀代表取締役。

仕組化と組織化を掲げるその経営マネジメントについて、話を聞いた。

一人の治療家として、さらには一人の経営者としてのその考え方を深掘りする。


___平川先生のご経歴について聞かせてください。

平川先生(以下、平川) 資格は柔整鍼灸マッサージ師です。

父親が鍼灸柔整師で、1976年に開業したのですが、14年ほど経った頃、僕が小学5年生の時に倒れて寝たきりの状態になってしまって、その後は母親が介護と子育てをしながら、さらに院を切り盛りして、繋いでくれていました。

なので、僕も高校を卒業する頃には、そういう状況の中で、さらに当時の介護保険の事もありましたし、もう継がないといけないなと感じていました。

___名古屋の米田柔整専門学校に通われたと伺いました。

平川 僕が高校を卒業する頃は、まだ柔整の学校自体が少なく、簡単には入れない所でした。その時に、名古屋の米田柔整ならテスト次第で入れるとの話で、名古屋に行きました。

実は、名古屋で半年間ほど一人暮らしをしたのですが、当時、兄が大学で九州に行っていて、

そうすると家には、寝たきりの父親と、母親と妹という所で、やはり介護、特に体の大きい父親をお風呂に入れるのが大変で。僕が休みの度に帰って、おんぶしてお風呂に入れるというのも、もう無理かなと。なので半年で名古屋の家は引き払って、そこからは、京都に戻って、父親の介護をしながら、新幹線で名古屋へ通学をしていました。

___それは本当に大変だったと思います。本院ではその頃から働き始めたのでしょうか?

平川 名古屋に通っている約3年は、朝から学校に行って、戻ってきてから本院で働いていました。

その後は、父親も鍼灸師だった事もあって、中間部で京都の鍼灸マッサージ師の学校に進学しました。午前中に本院で働いて、中間部で学校に行き、その後は整形外科でアルバイトという感じです。

___本院の創業から40年以上たつかと思います。歴史です。

平川 平川接骨院の本院は、創業44年で、父親が14年、母親が13年、僕が24歳の時に引き継いで、今年で17年目です。母親が苦労して守ってくれたおかげで、僕も引き継ぐ先があったというか、それがなかったら、今の僕はないと感謝しています。

平川憲秀(ヒラカワ・ノリヒデ)/EMPOWERMENT株式会社代表取締役/治療院「仕組化・組織化」成長塾主宰/柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師

___手技にとことんこだわったと伺いました。その辺りの考え方はどうだったのでしょうか?

平川 手技が好きだったので、当時は色々なテクニックを勉強していました。

その中で、どうもうまくいかないなという時に、当時トリガーポイントという言葉を知り、そこから、石川県の加茂整形外科医院の加茂先生という方と出会い、加茂先生の書籍やHP、講演会などを受けに行って、深くのめり込んでいきました。そういった経緯から、MPS(筋筋膜性疼痛症候群)という考え方を学び、その考え方のもとで、主に治療を進めるようになっていきました。弊社のグループにおいても、それが治療の考え方の基本になっています。

とにかくいろんなことにつまづいた8年

___御社は順調に業績を伸ばしているイメージがありますが、引き継いでからそのようになっていたというような感じですか?

平川 いえ、引き継いでから丸16年になりますが、最初の8年、特に5年は経営の事もよく分かっていませんでした。保険できた患者様をマッサージするみたいな感覚で、接骨院勤務の経験もなかったので、他の院が何をどうやっているかもよくわからなくて。

6年目で売上が下がってきたなという事で、このままじゃダメなんだなと思い、コンサルティングを受けたり、経営のことを勉強するようになっていきました。

___それは意外でした。

平川 とにかくいろんな事につまづいてきました。

弊社は個人事業主で8年、法人にして8年なのですが、法人にする直前に2店舗目を出して、その当時はどうやったら分院が成功するかも分かっていなくて、エイ、ヤーでやったような感じでした。

その時は忙しくて、分院をオープンして最初の1年間は、営業中に1度も分院に行けませんでした。つまり僕は僕で、本院でずっと治療という感じで。

そういう感じで、分院を出してみたり、少しずつ自費を取り入れてみたりはしていたのですが、よくある事で、人の問題が出てきたりとか、下手したらあの時に倒産していた可能性もあるなと思います。

___そこから、どのようにして今の経営理論に至っていくのでしょうか?

平川 このままじゃダメだなという事で、マネジメントを研究していきました。当時は会社経営がどうというよりは、その時に困っていた事、人との関わり方や対人コミュニケーションの部分を、特に勉強しました。

結果的に今の幹部なのですが、その当時のメンバーと23時まで現場にいて、そこから夜中2時まで勉強するみたいな日が1年ぐらい続きました。

今の幹部たちと、共に苦労し学び、成長できたことが財産

___2店舗目からは、3店舗目までは早かったのですか?

平川 いえ、2店舗目を出したところでうまくいかなくて、その時はそう伸びてはこなかったです。

完全に自費に移行できていたわけではなく、人の問題もあって、なかなか利益が出ないと。

そこで、どうやったら売上が上がるかと考えて、今となっては当たり前ですが、

カルテと単価と回数に、労働集約型の中で、自分やスタッフがどれだけ稼働しているかで売上が決まってくると。単価をあげることと、しっかり予約を埋めていくことが大事だと。

3店舗目のオープンは、2店舗目のオープンから3年かかっていて、その間に、マネジメントや院の売上の枠組みづくりを学んでいきました。

___その時期に特に今の根本が作られた感じなのですね。

平川 その時に、今の幹部たちと一緒に勉強していたことが大きいです。

同じ時期に、同じ事に悩みながら過ごしてきて、一緒に苦労しながら成長してきたことが、その時間の意味かなと思います。

組織の中でのEMPOWERMENT

___平川先生の仕組化や組織化について入り口を聞かせてください。

平川 この業界の先生って、結構マンパワーが強いイメージがあって、

僕は全然そういうタイプじゃなく、自分一人が前面に出るというよりは、組織で勝ちたいと思っています。どんなにカリスマ性のある方でも、一人で出来る事って限られていると思うので、どうしても属人的なこの業界で、もっと組織として、それぞれの役割の中で、進めていけたらなと思います。

社名もなっているのですが、EMPOWERMENTって権限委譲という意味の中で、得意なことを得意な人がやるという事が良いのではないかと考えています。

「早く行きたかったら、一人で行きなさい。遠くへ行きたかったら、みんなで行きなさい。」

この言葉が好きで、僕は出来るだけ遠くへ行きたいなと思っていて、

今後はもちろん雇用形態等は変化していくとは思いますが、組織づくりやチームづくりが最も大事だと考えていますし、その中でも、役割分担していく事が非常に大切になっていくかと思っています。(続く→https://therapistcamp.sukumane.biz/sukumane/page/detail/39

記事/キロマツ


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第2部は、はこちら。https://therapistcamp.sukumane.biz/sukumane/page/detail/39


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