【物療セミナー開催記念特別インタビュー】THE 物理療法

おそらく業界最多であろう777名が参加したTherapistCamp物療WEBセミナー。

全5回に渡り、講師を務めていただいた高橋智士さん(酒井医療株式会社)。

『物療の神様』とも呼ばれ、物療を愛し、物療に愛された男。彼は一体何者なのか。

TherapistCamp物療セミナー開催記念特別ロングインタビュー。


__高橋さん、本日はよろしくお願いいたします。

高橋智士さん(以下、高橋) はい、よろしくお願いいたします。

__今回の物療セミナーでは本当にありがとうございました。

ラスト第5回『衝撃波』を6/10に控えておりますが、初回は777名もの先生方に参加していただきました。

ここまでやってきてみて、いかがでしょうか?

高橋 はい、対面ではなくWEBセミナーということでしたが、コロナの影響ですでにWEBでは講義を経験していたので、その辺りは問題ありませんでした。

大きく感じたのは、物療や電療を初めて聞いた、という先生方が多かったことです。

これに対しては、メーカーの責任ですし、申し訳なく思いました。

メーカーは、売っておしまいになってはいないかと。そうではなく、先生方がなんのためにこの機械を導入してくれたのか、なぜこのエネルギーなのか。いろんな情報を取って来て、それをしっかりと先生方に、フィードバックしているのか。そういったメーカーの仕事を果たせているのか。

まだまだ物療の良さを知って頂きたいと思う一方で、もう一度その辺りを見直す必要があると、改めて考える良いキッカケになりました。

__今回の物療セミナーは基礎編ということでしたが、高橋さんが伝えていきたい今後のセミナーの方向性はありますでしょうか?

高橋 今回は学術というところで、基礎の部分をお伝えさせていただきました。基礎を知ると、次は、どう臨床に応用できるかという所になってきます。

弊社でも学術と臨床という形でセミナーもおこなっておりますし、今も先生方からどの部位にどうやって電気をあてるかなどの質問もありますので、そういった臨床での提供方法などをお伝えしていきたいです。

__学術と臨床ですね。物療をますます深めるにはどうしたら良いのですか?

高橋 物療を知る事ももちろん大事なのですが、徒手を磨けば磨くほど、物療の介入するポイントがわかってきます。なので、物療を知りたければ、徒手を磨いていくと、面白くなってくるんです。

徒手で、なんか足りない感じがする、もう少し何か必要だな、という時に、物理的な刺激を加えていく。そうすると、物療を動かすタイミングがわかってきます。

なので、徒手を疎かにして、いきなり物療から入ってしまうと、物療に支配されてしまうんです。じゃあ電源取れない時はどうするか、バッテリーがない時はどうするか、となってきます。

徒手をしっかり磨いていれば、物療でここに刺激を与えたいなとポイントがわかってきて、応用が利くようになります。そうなると、やはり評価と鑑別がとても重要になってくると思います。

__今回、基礎編にご参加くださった先生方にお伝えしたい事はありますか?

高橋 基礎さえ知ってしまえば、どのメーカーのどんな機械でも、応用が利きます。

なぜかというと、エネルギーは変わらないからで、どのタイミングで、どの周波数を使うか、それさえ知って頂きたいです。

先生方には機械に使われる、支配されるのではなく、「エネルギーを、使う」になって頂けたらと思います。

物療は、知れば知るほど、可能性がある

__物療にのめり込んだキッカケを教えてください。

高橋 物療といいますか、この業界に入ったキッカケですが、

自分はもともと理数系ではなくて、文学部で哲学専攻だったのですが、

スポーツや格闘技をやっていたので、怪我をすると、接骨院や病院に通っていて。その時に、リハビリで超音波治療器や牽引機などを体験していました。

その時に、スポーツ選手で引退していく選手を見ていて、この選手まだできるのに勿体無いなと思うことが多くありました。

それで、何かまだできるようになる方法はないのかなと思っている中で、

その時に自分がリハビリで使っていた超音波治療器などだったら、痛みが引いたりというのがあって。

これを、選手たちがもっと使うようになって、1日でも早く競技復帰できて、選手寿命も伸びれば、もっとたくさんの人に感動を与えられるんじゃないかなと思って、この業界に入りました。

__当時の物療は、スポーツというよりは、リハビリ目的だったのですね。

高橋 当時、自分がこの業界に入った時は、物療自体、リハビリが主で、スポーツに対しては力を入れてなかったんです。

でも、自分はスポーツに物療を伝えたかったので、必ず営業で病院などに行くと、リハ室だけではなく、ドクターも紹介して頂いていました。

そうしている中で、たまたま全日本柔道連盟のチームドクターに出会ったんです。それで、そのドクターが小型の電器治療器を使ってみた所、効果があって。

そこから全日本の選手全体をサポートしてくれないかとの事になっていきました。

なので、私は1997年にこの業界に入ったのですが、1999年には全日本の柔道代表と関わり始め、シドニーオリンピックからサポートが始まり、その後、アテネオリンピックでは、協会から正式に依頼していただき、大会に帯同しました。

その辺りから、一気にスポーツへ、物療が広まっていきました。

__今のスポーツ業界で物療は当たり前ですが、高橋さんがその可能性を切り開いたのですね。

高橋 選手の喜ぶ顔や、痛みが引いた時や、そうなる事で、その選手が試合に復帰して、たくさんの人に元気や勇気を与える、そのお役に立てる事が、すごく嬉しいです。

物療は、知れば知るほど可能性がありますし、まだまだ知らないエネルギーもたくさんあります。「あくなき探求」といいますか、無限の可能性や無限の組み合わせに、どんどんのめり込んでいきました。

この機械が何の為に存在しているか、それに真剣になった

__そもそもなのですが、高橋さんは医療資格者ではないと伺っておりますが、なぜそこまで詳しくなれたのですか?

高橋 まだ何も知らなかった新人の頃に、超音波を納品に伺った際、先生から色々質問をされまして。それで、全く答えられなかったんです。その時に、あるメーカーのある営業担当者に、一言、「あなた自分の会社の製品なのに、説明できないの?そんなので来たの?」と言われまして、それがグサッときました。

自分が傷ついたとかというより、会社に所属していたので、その会社に泥を塗ってしまったと、物凄く後悔しました。

__それで火がついた感じなのですね。

高橋 それで、この機械は何の為に存在しているかを考えようと思いました。

その当時は千葉県担当だったので、ある千葉県の病院の先生と仲良くなって、土日に、その先生の所のリハ室に立たせて頂いて、勉強していきました。

そうしている内に、院長先生にも気に入って頂いて、白衣まで用意して頂いたり、オペ室でも学ばせて頂いたり、毎週必ず行っていました。

そこで、筋肉の名前とか、神経支配を知って、じゃあここに電気流したらどうなるんだろうとか深掘りしていって。

医療業界にいる以上は、自分の扱う機械がどの筋肉に使われて、果たしてその筋肉は何なのかと、知らないといけないなと思うようになっていきました。

__物療での成功体験や、失敗体験を聞かせてください。

高橋 腕が上がらないという選手が、物療を1,2分やるだけで、腕が上がるようになったり、やはり短時間で結果が出る事で、選手や先生のお役に立てることは、やってて良かったなと思える時です。

逆に、失敗談としては、一時期舞い上がっていて、何でも緩めれば良いと思っていて。

緩めすぎてしまい、あるプロゴルファーの方に凄く怒られました。その方は、フォームの途中であえてロックが掛かる事で、良いスイングになるのですが、それを試合前に緩めてしまって。

選手のコンディショニングを確認した上でやらないといけないと、出力とのバランスを考えないといけないと、学びました。

日本発の技術や物療を、世界に広げたい

__今後、物療を通して伝えたいことや目指していることはありますか?

高橋 物療は一言で言うと、無限の可能性がありますし、先生方の徒手を生かす為の手段なので、是非たくさん活用して頂きたいと思います。

あとは、世界に出たいなと思っています。

日本のトレーナーや施術家って技術があるので、海外でも評価が高くて、選手と海外にいっても、トレーナーだけそのまま海外に残る事もあるくらいなんです。

じゃあ物療はどうなんだとの事で、私はアメリカや中国、韓国でもトレーナーにセミナーやってきていますが、負けないなと。

もっともっと日本発の技術という事で、広げていきたいなと思っています。

__最後になりますが、高橋さん一番好きな物療はなんでしょうか?

高橋 個人的には電気です。私の定番の挨拶で、電気(元気)ですかー!電気(元気)があればなんでもできる。というくらいなので(笑)

電気と温熱があれば、かなり色んなことができます。

今、私が世界の物療を見てきて注目しているのは、磁気刺激です。

日本は海外から30年遅れているといわれているのですが、

先日ドイツの展示会に行った時に体験したものは、目を閉じて、磁気刺激を当てることで、

振動と周波数によって、脳に錯覚を起こさせると。

それによる脳のリハや運動イメージのトレーニングなどを起こさせるのですが、まだ価格が高いです。先生方には、そういった体験や最新の情報を得る場として、海外の展示会は是非一度は体験して欲しいです。

(終わり)

取材・キロマツ


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