あなたは現在、どんな物理療法機器を使用していますか?
低周波?
干渉波?
超音波?
ハイボルテージ?
ラジオ波?
院内にある物理療法機器を見渡してみてください。あなたの院にある物理療法機器で
「プローブ」
がついている機器って、どれぐらいありますか?
よくある接骨院スタイルだと、ベッドの横に低周波や干渉波治療器があって、手技療法で施術をする前後に電気をかけて終わり。という院もまだまだ多いのではないでしょうか。
もし、院内にプローブがついている機器があるのであれば…
プローブ使っていきましょう。
というのが僕のメッセージです。
理由についてをこれからズラズラと述べていきますが、長いので覚悟してください。笑
物理療法業界で言うところの「プローブ」とは、電気や超音波、その他エネルギーを伝える電極や導子のことを指します。特に、手で持って直接患者さんに当てる物を指すことが多いです。
こんなイメージですね。
いわゆる、固定の物理療法とは
こんなイメージです。違いはわかりますよね?
プローブ施術:患者さんに術者が直接導子を当てるもの
固定施術:患者さんに電極、導子を当てて術者の手が離れるもの
この様に定義します。
さて、このプローブの意味を辞書で調べてみました。
probeの意味 - 小学館 プログレッシブ英和中辞典
probe ━━[名]
1(動物の)触角,触手;調べるための用具;《医学》(外科用の)探り針
2((報道))(…の)厳密[綿密]な調査,精査;(不法行為・汚職などの)摘発調査≪into≫
a corruption probe
汚職の調査
3宇宙探測機(space probe)
4《軍事》偵察
5(飛行機の空中給油用の)燃料補給パイプ
引用:goo辞書
どこにも導子なんて書いてありません。笑
あれ?おかしいな…僕も正直調べてみてびっくりしました。
導子という使い方もあるのでしょうが、プローブとは探るための針という意味があるようです。
と、いうことはですよ?
プローブ=導子
もそうなんですが、
プローブ=触手
という意味もありそうですよね?
みなさんは手技療法では手の感覚ってものすごく大事にしていると思います。物理療法を行う上ではどうでしょうか?
例えば干渉波治療器などでの通電の場合、直接患部を触診したあとに電極を貼り付けると思います。その後、数分~数十分通電を行い、変化がどう起こったのかを確認するために再度触診&検査・評価すると思います。
この際には、通電中に体の変化がどの様に起こったのかはわかりません。
触りながら変化を感じることができないのが固定でのアプローチです。その場合、もし万が一当て方や出力が間違っていた場合、患者さんは何の意味もなく電気やその他のエネルギーを導入されていると言えます。
これはちょっと時間的にも、患者さんの身体的にも負担だし無駄です。正直僕は、固定アプローチのほうが、プローブアプローチよりも難しいと感じています。
この記事では、プローブのついての概念や手法について、僕なりにまとめてみた記事です。
初学者向けでもあり、ベテランの先生方でもヒントになることは多い記事となっています。
あくまでも「概念」なので、細かいテクニックなどはこれをベースに考えたり、多種のセミナーへ参加して理解を深めていただけると思います。
セミナーといえば!?
■告知■
※リアル物理療法マガジンライターの髙原先生がハイボルセミナーやります!これは注目ですよ!!有給とって参加しましょう!!
■告知おわり■
と、言うように今後は様々なセミナーも開催されます。乞うご期待!
本題に戻ります。概念を理解すると…
✔他にどんな当て方があるだろうか?
✔この部位に対してはどの様に当てるべきなのか?
✔そもそも、これで何が起こっているのだろうか?
✔このプローブの当て方はこういう意味があるのかな?
こういった思考を養うことができると思っております。
機種やテクニックを覚える前に、大前提としてプローブで何ができて、何が起こっているのか?を考えてみましょう!
プローブでの施術の場合。
通電を行いながら、術者がそのまま患部の状態を察知しながら施術を行うことができる。そのため、検査・評価を行いながら物理療法を行うことができる。
ということが言えます。
触診しながら、検査しながら施術を行うことができるのがプローブ施術の大きなメリットです。
また、プローブ施術での特徴としては、瞬時に「探せる」ということが言えます。
例えば筋肉のモーターポイント。