はじめに
今回はみなさんが普段行っている物理療法に加えて、更にアプローチを加えるためのツールをご紹介するのですが…
先に言っておきます。
何でもかんでも加えてやれば良いというものではない!
ということです。
毎年のように新たなツールや方法が生み出され、
よくわからないキーワードに踊らされながら
よくわからない状況のまま
なんとなく効果が出るからとりあえず加えてやってみている
という人は多いですよね?
確かに、目新しい物は患者さんとしても
「あー!テレビでやってたアレね!」
というイメージで話題先行になってしまうケースもちらほら…
そして、新しい方法ほど
論文など皆無で結果ベースで判断して行うしか無い状況です。
これって、大丈夫なんでしょうか?
とは言っても、結果が出るならきっと良い反応が起こっているのでしょうし、良い方法が生み出されなければそれを検証する研究機関(大学など?)も現れないでしょう。
ということで、良いものは良い。
ただ、良い事だと言って、やりすぎてしまい患者さんを壊してはいけませんよね?
今回の記事は、物理療法機器では行えないような手法を、別のツールを使って行うことで、何が起こるのか?を考えていきたいと思います。
+αってどういうこと?
物理療法自体も、+αで行っている療法だと思います。基本的には他にも様々な施術を組合せて行うということは、当然みなさんもやっているはず。また、医療機関との連携をしている場合も、物療自体が+αになっているはずです。
医療行為
医師のみしかできない絶対的医療行為としては手術+薬物療法ですよね。こちらに関しては医師しかできませんから、今回はそれについてはもちろん触れません。また、物理療法機器に関してもクラス分けされており、医師しか利用できないものに関しては今回の記事では触れません。
物療でできることを更に補う
物理療法を利用して行える事としては
温熱療法、寒冷療法、水治療法、光線療法、極超短波療法、電気刺激療法、超音波療法、高圧酸素療法、牽引療法
などがあります。大まかに物理的な刺激を与えて、変化を促す事を目的としていますが、更に細かく分類することもできます。今回の記事はどちらかと言うと、その話がメインになるでしょう。
どんなツールがあるの?
自分なりに試して使ってみてください。多分、この記事の内容を読まなくてもある一定の効果は出るでしょう。
ただ、概念を理解すれば、更に応用が効くようになります。ということは、世の中にあるツールを整理して考えることができるようになり、
「そのツールじゃなくても他ので代用できる力がつく」
という構成の記事になっております。
僕の臨床で重要視しているのは、あくまでも「整理」です。整理して考える事ができれば、自ずと応用が効くようになります。道具を見る視点も変わりますし、迷いがなくなります。
なんとなくそれっぽいから「整理学」とでも言っておきましょうw
記事内で紹介しているツールジャンル
ある程度のジャンルだけ大まかに記載します。詳細は有料部分で触れますが、特定のメーカーを推すという形はとっておりません。ご自身で判断して利用してください。
※無料部分は画像提供していただいている業者様のものを記載しております。予めご了承ください。
テーピング系ツール
キネシオロジーテープ
治療院などで利用するツールの代表格と言ったらテーピングですよね?これは言うまでもなく物療との相性は抜群です。そのキネシオロジーテープも、種類が豊富にあります。素材によっても多少意味合いは異なります。
ホワイトテープ
スポーツ現場などで活躍するホワイトテープ。固定をするならホワイトですよね。キネシオロジーテープと異なり、伸縮しないテーピングも、状況に応じて使い分ける必要があります。
弾性包帯
こちらは接骨院で多用されるであろう(場合によるか)重要なツールです。テーピングとは異なる特性で患部を保護します。くり返し使えるのもメリットですよね!特に圧迫したいときなどに重宝しますね!
カッピング系ツール
近年、スポーツ選手が競技を行っている際、裸で競技をしている水泳などで背中に丸く跡が残っていることを見かけることが多くなってきました。あのカッピングですね。ガラスタイプのものとシリコンタイプのものが利用されています。こちらも物療との相性はかなり良いと思っています。
カッサ系ツール
グラストン、ガビラン、スマートツールズなど様々なものがあります。いわゆるIASTM(特殊器具を用いた軟部組織リリース)用ツールですね。この手の商品も多く使われるようになりました。意外と使ったことがない方も多いかも知れませんので、そのあたりも簡単に説明しますね。
パッチ系ツール
前回紹介した、マイクロリカバリーパッチなどもこの手の商品ですね。貼って効果を期待する商品は多く存在します。何が違うのか?については前回記事も合わせてご覧いただけると、より理解が深まると思います。
塗る系ツール
塗る系という曖昧な表現ですみません…薬品ではないジェルやクリームなどの商品も多く存在します。商品名で言うと、バイオフリーズなどのクール系商品だったり、保湿系のピュアバリアなど。そのような製品をいかに活用していくのか?を考えます。
振動系ツール
もう何度も当マガジンで出てきているツールです。詳細は各記事も合わせて参照していただけるとより理解が深まると思います。
みなさんも教えて頂戴!!!
この記事を読んだ方で、
「おいおい!なんでこのツール載せないんだよ!」
と、文句のある方はツイートで
#わたしのおすすめツール
#リアル物理療法マガジン
をタグ付けしてツイートしてください!
こちらの記事で、ツイート貼り付けさせていただきます!
ぜひご参加ください!!!
組み合わせるとどうなる?
この部分が一番気になるかも知れません。一応、効果があるから組み合わせるわけで、効果がないのに物療とツールを組合せて使用する意味はありませんからね。
ですが、よく考えてみてください。物理療法にも禁忌がありますが、一般的なツールでも禁忌はあります。それを無視してパターン化して
「足首の捻挫のときはこの組合せ!」と、安易な考えで様々な手法を組み合わせるのは少し危険です。
ということで、今回の記事では各ツール毎に、組み合わせるとどうなるのか?また、危険性はないのか?注意する点はど言ういう部分なのか?を考えていきたいと思います。
何も変わらないということも重要
良くなる、悪くなる。どちらに転んでも「変化している」という事実がわかります。しかし、アレもコレもやっても「何も変化しない」ということもあるでしょう。しかしそれは「その手法を除外することができた」というポジティブな捉え方をすれば、「悪化しなかった」「何も意味がなかった」という情報を得ることはできますよね。これは多種の検査法でも用いる考えですから、やってみて駄目なのか、意味があったのか?の情報は捨てずに取っておきましょう。
巡り巡って
「あ、あの組合せは駄目だったけど、これなら変化するかな?」という思考ができるようになります。
何も変わらなかったというのは、貴重な情報です。
この記事を読むべき人は?
✓ 道具って言っても何があるのかイメージが沸かない
✓ どうやって使うのかわからない
✓ どんな種類があるのか知りたい
✓ 臨床でどうやって使っているのか知りたい
✓ メリット・デメリットを知りたい
✓ ジャンル分けできるように整理したい
さぁ!本題に入ります!!!
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