柔整界の若手リーダーと評される久保聖史氏。彼の推し進める医療従事者教育用VRの普及と、
彼ら若手達がどのように今後の柔整業界を捉えているか、話を聞いた。
↓第1回はコチラ↓
https://therapistcamp.com/sukumane/page/detail/13
柔整=接骨院から、柔整=ヘルスケアの時代へ。
___久保さんは、柔整界若手リーダーと様々な所で評されていますが、今後のこの業界の認識というか、感じている所を聞かせてください。
久保 柔整=接骨院から、柔整=ヘルスケアの時代になってきていると思います。なっていかなければいけないとも感じています。
柔整=接骨院というのであれば、接骨院の決められたルール上で戦う事が必要になります。
今の柔道整復師は、介護や美容、予防、栄養、スポーツなどもやっている先生方が成功していて、これってヘルスケアのジャンルなんですよね。
1人の人に対して様々な角度から健康をサポート出来るのが、柔道整復師の価値だと思います。
実際にそうやっている所は、柱もたくさんあって、経営も安定していて、いろんな事業に発展できています。
柔道整復師=接骨院の頭で、今も接骨院の柱一本でやっている所は、厳しくなっていくのではないかと。
柔整がヘルスケア業界を引っ張っていくぐらいにならなければいけないと思っています。
___そもそも、なぜヘルスケアと結びついていかなければいけないのでしょうか?
久保 今後、求人難になるのは明らかで、単純なマーケットとしてのパイの取り合いも激しくなっていきます。
療養費に対しての適正化も進んでいて、過去のような状況とは違います。
本来の接骨院の業務だけだとしたら、これ以上生産性を上げていくことは難しいんです。
だからヘルスケアという広い観点でみていかなければいけないと感じています。
数の力。群になって次の時代に突入していきたい。
___今後の展開について聞かせてください。
久保 「数」に、着目しています。
平成元年以降、つまり自分と同じ世代以降の柔道整復師の数が約4万人います。
医師会に17万人。柔道整復師業界の1番大きい団体で約1万5千人。
自分たちの下の世代で約4万人いるのであれば、数の力って発揮できると思うんです。
なので、僕は数を集めて、それさえ集まれば、何か新しい事もできるかもしれないし、数の力で出来ない事も可能になる。
新たなヘルスケアというジャンルで戦う上でも、その数を様々な教育の場にして、
「群れ」として次の時代に突入したいんです。
政治などもまさしくそうですが、なぜ数が多い所が強いのか、その意味に注目して欲しいと思います。
___柔道整復師個人レベルでの変化についてはどうでしょうか。
久保 今後は、企業や会社という枠での働き方だけではなくて、
もっと個人としての動き、要はフリーランスのような働き方をする人も増えていくと思います。
それは、やはりSNSの発達で、個のブランディングが可能になったからこそです。
箱がなくても、個で活動できる人も出てきて、それが今後はより加速していくのではないかなと。
じゃあそのそれぞれの個で活動している人たちのための、活躍の場とかの提供もしていかなければいけないと感じています。
(取材・寄稿:キロマツ)
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