運動中には筋肉で熱が産生される。それにもかかわらず、寒い環境や冷たい水の中で運動をしていると、低体温症に陥ることがある。その原因として、運動中には体温の低下を感じにくくなることが影響している可能性が報告された。筑波大学と新潟医療福祉大学の研究グループによる成果で、「Physiology & Behavior」に論文が掲載されるとともに、両大学のサイトにプレスリリースが掲載された。
環境省は8月30日、「サステナブルで健康な食生活に関する意見交換会」をオンラインで開催した。国内外で「食と環境」に関する関心が近年、高まっていることを踏まえて開催されたもので、環境省のほかに食品栄養関連の企業など9社・団体が参加して、食のサステナビリティに関するそれぞれの取り組みを発表。公益社団法人日本栄養士会も参加し、同会のサステナビリティ関連の活動を代表理事副会長の鈴木志保子氏が発表した(なお、同氏は一般社団法人日本スポーツ栄養協会の理事長も務めている)。
朝にたんぱく質を多く含む食事をとることが、筋肉の増加に効果的であることを動物実験で確認したと、早稲田大の柴田重信教授(時間栄養学)らの研究チームが発表した。食事の量とタイミングを活用した高齢者の健康維持法につながると期待される。論文が米科学誌セル・リポーツに掲載された。
誰でも高齢になると若いときに比べ筋肉が低下しやすくなるが、2型糖尿病のある高齢者ではとくにそのリスクが高くなることが分かった。広島大学の研究グループは、2型糖尿病が筋肉量の低下をもたらすことを解明し、加齢がその関係性を加速させる可能性があることを明らかにした。加齢そのものを止めることはできないが、筋肉量の低下を防ぐことは、食事や運動などの生活スタイルを工夫すれば可能だ。「加齢と糖尿病の負のサイクルを防ぐことは、健やかな老後(サクセスフル・エイジング)を達成するために重要です」と、研究者は述べている。
肩こりや腰痛などの不調を招く「悪い姿勢」は、体の緊張状態が原因の1つです。緊張をゆるめるためにどうすればいいのでしょうか。『「肩こりに悩む人」が知らない呼吸という根本問題』に続き、リハビリを支援する理学療法士であり、アレクサンダー・テクニーク国際認定教師でもある大橋しん氏が上梓した『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』が解説します。
ねこ背や反り腰など、肩こりや腰痛といった不調を招く「悪い姿勢」をやめるには、どうしたらよいのか。リハビリを支援する理学療法士であり、アレクサンダー・テクニーク国際認定教師でもある大橋しん氏は「呼吸の自然な“ゆらぎ”に委ねれば、姿勢は勝手によくなっていく」と言います。『魔法のフレーズをとなえるだけで姿勢がよくなるすごい本』を上梓した大橋氏が解説します。
コロナ禍で健康への意識が変わった人も多いのではないだろうか。ヘルスケアよりもさらに広義の「健康」を目指すウェルネス産業は、いまや477兆円の巨大市場となっている。不動産やメンタルヘルス、睡眠など、さまざまな分野が注目されるウェルネス産業だが、日本には大きく2つのウェルネスに関する課題がある。調査で明らかになった、日本の働く女性の深刻な健康問題とは。
睡眠不足は翌日のつらい眠気につながるが、長期間続くとがんや脳卒中など、さらに深刻な疾病を招くことがある。もしも十分な睡眠が取れない場合は、軽く汗を流すことで健康上のリスクを減らすことができるかもしれない。オーストラリアにおける研究で、このような傾向が示された。
人生100年時代を生き抜くために、血糖コントロールは不可欠です。しかし、血糖値が高いとなぜ体に悪いの? そもそも血糖値ってなんだかわからない! そんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。新著『そもそも血糖値ってなんですか?』では血糖の働きについて、わかりやすく解説されています。本稿では、同書より一部を抜粋しお届けします。